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雑誌掲載コラム[2005年5月]
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雑誌掲載コラム(フォー・ネット誌)

「Let's 明るいウイッグライフ!」
2005年5月号
私どものウイッグショップに来られるお客様の中には、「えっ、なんで?どこにウイッグが必要なの?」と思われる方も稀にいらっしゃいます。私が思うに、三十人に一人は必要以上に薄毛を気にしすぎている方だと思います。
このような方が来られるたびに、世の中には、「薄毛=コンプレックスの対象」という図式が驚くほど広く浸透しているなと実感します。
適正価格で販売を掲げ、良心的なショップ運営をしようと心に決めていた私は、開業当初、そういう方が来店されても、きっぱり「お客様には必要ないと思います」とお断りしていました。
しかし、ある時、新幹線に乗ってわざわざ来店された方がいらっしゃいました。この方もどう見ても、「ウイッグ不要でしょう」という方でした。ですので、「要らないでしょう」と説得し、その時はそのまま帰って頂きました。しかし、その方、なんと次の週も新幹線に乗って来店されたのです。
その方は、「ウイッグがあると思うと勇気付けられるのです。これから先、人生を生きていく上でウイッグが必要なんですよ」と力強く仰って、「今度は何が何でも」と注文をし、前回とは違って満足げに帰っていかれました。
私は、この時初めて、人には様々な価値観があることを学びました。こちらは良かれと思って断っていたわけですから、その方にとっては単なる「迷惑」に過ぎなかったわけです。
その日以降、このようなことがある度に、「お客様には必要無いのでは」とアドバイスはしますが、どうしても欲しいと仰る方の注文はお受けすることにしています。
先日も学校に入学が決まったけれど、ぱっと見、ウイッグは必要無さそうなのに、ウイッグが出来るまで学校には行かないと仰るお客様が父兄同伴でいらっしゃいました。
ウイッグがあることで積極的に行動できるならそれはそれで良いことです。それぞれのライフスタイルがあり、お客様の幸福観もいろいろ。幸せのお手伝いが出来るならば、それも良い事かなと思います。
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