本当にウィッグは必要?
ウイッグに関して思うことを綴っています
ウィッグの話あれこれ
ウィッグを買いに来られるお客様の中で100人中3人程の割合で、ウィッグ技術者の公平な目(本来はウィッグを薦めることが仕事なのですが)で見ても、全くウィッグを必要としないお客様がおられます。
初めて来店されて、つけてきたウィッグをはずしてもらい頭髪を見たとき、「なんでやねん!なんで毛があるのにウィッグをつけてんねん?!」と叫び声をあげるときがときたまあります。
お客様を驚かすことになるので声こそ出しませんが、私自身の気を落ち着けてどうしてウィッグを付け出したのかを聞いてみると、「髪の量が少なくボリュームがないので、もっと少なくなってからではウィッグを付けたってわかっちゃうので、今のうちから付けておいたほうが良い」というウィッグメーカーの論理を信じきっているのです。
つくづく宣伝の暗示効果の魔力には恐れ入りました。私は、毛の量が少なくなってからこそウィッグをつけるもんだと思っており、「お客様は、決して髪の量少なくないですよ」と本当のことを言っても、「なぐさめの言葉はもういいですよ」と言われるのです。
あるお客様のA氏(25歳)の場合もそうでした。もし、A氏がウィッグが必要としたら、全男性の7割の人はウィッグを付ける必要があるという位本当に毛量がたくさんあったのですが、自分の毛量は少ないと思い込んでいるのです。耳の周りや後ろの方の長さが結構あるのと癖毛だったので、どうしても上(天頂部)が少なく見えてしまっていたのです。
本人は、「ウィッグを付けていると、スポーツなどの行動が制限されて消極的になるので、できればウィッグを外したい」といっているので、「耳の周りや首筋の後ろの毛が長くしてあるのでその部分を短くすれば上が多く見えますよ。
それに今はウィッグで押さえられていたぶん余計ボリュームがないので、一度シャンプーしたら上のほうにボリュームがでますよ」といいました。「そうしてほしい」といわれたので、シャンプー・カットし、乾かして鏡を見せると、天頂部に十分ボリュームが出ているので納得して、ウィッグを外し、「今日からウィッグのこと気にせず何でもできる」と喜んで帰っていきました。
もちろんこのA氏の場合はまれな例ですが、総じてコマーシャルの宣伝文句に影響されている方が多いのです。


















