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勝ち抜く企業「ウイッグ定価で安心感」


新聞、雑誌等マスコミに紹介して頂きました



もっと知ってほしい Withのこと


日経産業新聞 2002年7月25日








勝ち抜く企業


安住捨てた挑戦者F

統一価格で販売、広告宣伝はインターネットのみ、販路は理美容店しかも価格は大手の半額以下―。

福岡市のあみネットの宮崎弥生社長(36)は千億円規模とされる国内ウイッグ市場を大手が寡占する構図に風穴を上げようとする。

完全オーダーメイドのウイッグは頭皮全体を覆う全ウイッグが十六万八千円、頭皮の一部を覆う部分ウイッグが十四万八千円というツープライス制。使用する毛の量や色などは関係ない。


中国に全量委託

「『○○円から』という広告よりも実際には価格が高くなることに対する利用者の不信感を払しょくしたかった」(宮崎代表)ことが創業の理由だ。

四十万円前後が最多価格帯の大手と比較し約6割安い。

ウイッグは全量、年間二百万個生産という世界最大級の海外のウイッグ専門工場に委託生産している。

つむじをどこに付けるのかなどの型どりと、仕上がったウイッグを自毛に合わせる調整に既存の理美容店を使う点も低価格戦略を支える。

宮崎代表は「大手ウイッグメーカーは駅前の一等地に型どりなどの拠点と要員を配しており、コスト高の一因となっている」と指摘。

整髪業だけで既に事業が成り立っている理美容店を使うメリットを強調する。

理美容店は空き時間を利用し、採寸や調整など一連の作業で一個当たりの数万円の手数料を得る。

二〇〇一年二月の販売開始時には六店だった提携理美容店は十一点に拡大、二〇〇三年中には全国四十七都道府県に提携店を設ける方針だ。


SOHOで土台

「採寸と調整の担当者が異なる大手と違い一人が両工程を担当するため、細かい要望にも応えられる」と宮崎代表は理美容店だけではなく、利用者にもメリットがあると主張する。

広告宣伝活動をネットだけで展開することも低価格販売を可能にしている。

宮崎代表はウイッグとは無縁のIDO(現KDDI)の第一期生。一九八八年に入社後、営業企画部で移動体通信端末の機能開発やサービス拠点配置などを担当し、九三年に退社。二年間の米国留学を経て、プロバイダー(接続事業者)に一年勤めた後、SOHOでホームページ作成を請け負っていた。

「顧客から商売になるようなホームページが作れないかという相談が多かった」という。

ネット上の販売システム開発を手掛けていた折、福岡の異業種交流会で一人の男性と出会ったことが会社設立のきっかけとなった。


専用ライン検討

「自分はウイッグ利用者」という告白に続き、その男性から問われたのは「いくらすると思う」。宮崎代表は「結構高いと思い十五万円と答えた」が、男性の回答は「五十万―八十万円」。

「ネットを利用すれば、もっと安くできるのでは」と起業を話し合う過程で三十年以上理容師を営む男性から、「ウイッグは昔は理容店が作っていた」と聞く。あみネットはこの三者の話し合いから生まれた。

二〇〇二年十月期の取扱量は三百個、約四千五百万円の見込み。二〇〇三年十月期には六百個、9千万円の取り扱いを計画している。

事業拡大は急ピッチで、委託生産先に専用ラインを設けることも検討している。




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